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OpenAIの5000億ドル評価額は現実的なのか?

OpenAI Logo

Reuters報道によると、OpenAIが従業員の株式売却で5000億ドル評価額に達したらしい。これでSamsungTSMCより高い評価になった。

正直言って、この数字おかしくない?

技術者から見た現実

AIエンジニアとして言わせてもらうと、OpenAIの技術は確かにすごい。でも5000億ドルって、トヨタの時価総額(約2500億ドル)の2倍だぞ。トヨタは年間1000万台以上の車を作って世界中で売ってる。OpenAIは何作ってる?テキスト生成だろ?

SK HynixSamsungの株価が跳ね上がったのも、OpenAIとのチップ取引期待からだ。でも実際のところ、H100 GPUのコストを考えると、OpenAIの運営費は年間100億ドル超えてるはず。

バブル感が半端ない

この評価額、明らかにバブル状態だろう。GoogleGeminiAnthropicClaudeも技術的にはGPT-4レベルに追いついてる。OpenAIの技術的優位性がそんなに長続きするとは思えない。

特に問題なのは収益モデル。ChatGPT Plusの月額20ドルで、どうやって5000億ドルの評価を正当化するんだ?ユーザー数が億単位でも、年間売上は数十億ドル程度だろう。

現実的な懸念

エンジニア目線で見ると、いくつか気になる点がある:

  • コスト構造の現実: H100を1万台動かすと電気代だけで月20億円。うちの会社でGPUクラスタ運用してるが、電気代とメンテで予算が吹っ飛ぶ
  • 競合の急追: MetaのLlama 3.1を実際に試したが、ChatGPT-4レベルの回答が無料。OpenAIの有料プランの存在意義が怪しくなってきた
  • 規制リスク: EUや各国政府のAI規制が強化
  • 技術的限界: 現在のTransformerアーキテクチャの物理的制約

投資家心理の過熱

この評価額は完全に投資家の期待値だけで成り立ってる。NVIDIAのGPU需要とか、AIブームに便乗した投機的な側面が強すぎる。

実際、知り合いのOpenAI契約エンジニアから聞いた話だと「内部でもこの評価額は異常だって言われてる」らしい。API使用量とコスト構造を見る限り、数学的に合わない。

俺たちが深夜にGPT-4 APIでサービス作ってた時、1日のAPI代が5万円超えて青ざめた。それで月の売上が100万円程度。どうやって5000億ドル分の価値を生み出すんだ?

結局、MicrosoftAzure OpenAI Serviceも値上げラッシュで、エンタープライズ契約でも月額100万円とか当たり前になってる。これじゃ中小企業はAPIコスト地獄で利益なんて出ない。

完全に投機バブルだろ。

この5000億ドル評価について現場の疑問

Q

OpenAIの評価額、マジで妥当なの?

A

どう見ても過大評価だろ。年間売上が数十億ドルレベルで5000億ドル評価とか、PERが100倍超えてる計算になる。テック株でもこんな数字は異常。

Q

他のAI企業と比べてどうなんだ?

A

Anthropicが130億ドル評価、Mistral AIが140億ドル評価。OpenAIはその35倍以上。技術的な差がそんなにあるとは思えない。

Q

GPUコストで潰れるんじゃないの?

A

H100を1万台動かすと電気代だけで月20億円。うちの会社で小規模なGPUクラスタ(A100×50台)運用してるが、月の電気代だけで300万円。しかもH100はA100の3倍電力食う。OpenAIが数万台動かしてるとか、電気代だけで破産レベル。

Q

競合に追い抜かれる心配は?

A

Llama 3.1を本番環境で試したが、GPT-4とほぼ同レベル。しかも無料で自前サーバーで動く。具体的には、transformersライブラリでllama-3.1-8b-instructA100 40GBで動かしたら、推論速度はGPT-4 APIの3倍、コストは1/20。vllmでバッチ処理すれば更に高速化できる。うちのチームはAPI代節約でLlamaに移行済み。OpenAIのAPI代が月50万から月5万まで削減できた。技術的優位性なんてもうない。

Q

この株価で誰が得するの?

A

従業員と初期投資家だけ。66億ドルの株式売却で一部の人間がめちゃくちゃ儲かった。でも新規投資家は高値掴みになるリスクが高い。

Q

いつ頃バブルが弾けると思う?

A

技術的なブレークスルーが止まったタイミングか、競合が同等サービスを安価で提供し始めたら一気に崩れる。1〜2年以内に調整が入る可能性が高い。

Q

日本の企業への影響は?

A

ソフトバンクとかの投資会社は儲かるかもしれないが、技術者にとっては「またAIバブルか」って感じ。現実的な技術評価ができなくなるのが一番の問題。